オホーツク・道北方面・十勝方面キャンプレポ Copyright© 2009-2011 eiyo All rights reserved.
2009.11.16 Mon
北海道は、早い所では9月末でクローズするキャンプ場も多いので、選択肢が必然的に狭くなってしまうのは否めませんが、今年は湖畔や貯水池などの近くが多かったので、高原のキャンプで最後を締めくくりたいと思っていました。いろいろと考えて、この日は士幌高原ヌプカの里へ出発したのでした。士幌高原は風が強く吹く場所であることも事前に調べていたため、ペグはどのような地面でも対応できるように一応何種類かを用意して持っていきました。
着いてから、ロッジヌプカで受付。「あの~、キャンプしたいのですけど…」。
着いてから、ロッジヌプカで受付。「あの~、キャンプしたいのですけど…」。
「えっ?キャンプですか?コテージではなくて・・・?」
「はい・・・キャンプしたいのですけど。」
「昨日、後ろに見える白雲山で初雪が観測されたのですが、朝晩は相当寒いですよ。明日の朝は3度くらいの予報ですけど防寒対策は大丈夫ですか?」
「はい、防寒対策はしっかりとしてきました。」
サイトは山の傾斜を利用した段々畑のような感じです。一つ一つの区画は、少し狭い印象を受けます。地面は芝が生えていますが、土がむき出しになっているところも多く、けっこう大きな石もごろごろと地面に埋まっています。平らで広くて地面の石が気にならないところを探すと、テントを張る場所はおのずと限られてきます。
地面はしっかりとしていたのでペグのかみ具合も申し分なく、多少の風が吹いてもおそらく大丈夫だろうということで、ロープの張り具合を確認してから、テントの中でくつろいでいました。
夕刻の食事の支度をしている途中、雨がポツリポツリと降ってきたかと思うと、そのうち少しずつ雨脚が強くなってきました。さすがに天気が変化しやすい高原。携帯電話で十勝地方天気予報を確認すると夜中の0時過ぎには雨があがるとの予報でしたが、平野部から600メートルも高い場所ではどうなのかな?などと気にしながら過ごしていました。
テントサイトのちょうど真上にトイレがあり、さらに、その上には焼肉ハウスがあります。コテージに団体で宿泊している人たちが宴会をおこなっていたのでしょうか?ハウスから楽しそうな笑い声が聞こえてきます。夜の9時くらいにはお開きになったらしく、急にあたりが静かになります。当然ですが、私たちしかテント泊はいませんから静かになるはずです。
リビングでワインを飲みながら子供たちと談笑していると、テントにあたる雨の音がかなり激しくなってきました。そして強い風が一定の間隔でふきつけてきます。
リビングでワインを飲みながら子供たちと談笑していると、テントにあたる雨の音がかなり激しくなってきました。そして強い風が一定の間隔でふきつけてきます。
遠くからザザーッと音がしてくると、そろそろ強い風がテントにぶつかってくるなというのがわかり、そして数秒後にテントに強い風がぶつかります。そんな状況でしたので子供たち的にはスリルがあって怖いのと楽しいのが交じり合っているかの様子。私も風の強さが気になったので風が落ち着くまでは、時折ロープの張り具合や外の雨の状況をチェックしたりしながら過ごしていました。雨が止んで、風が弱まったのは夜中の1時くらいでしょうか?外に出て空を見上げるときれいな星がいっぱいに広がっていました。そして、真上のトイレ付近まで歩いていくと十勝平野に広がる夜景がきれいに見えたのでした。このままなら明日は朝日が拝めるだろうか?そんな期待を胸に、一度体を休めたのでした。
朝が明ける頃、テントから出ると雲が少しかかっていました。外はさすがに寒く、手元の温度計では3度を下回っていました。しかも朝日を拝むには微妙な状況。朝日が昇り始め、辺りが明るくなり始めました。しかし雲がちょうどいいところに広がっており、雲と雲の切れ間からほんの少しだけ太陽が顔を出しましたがすぐに雲に隠れてしまいました。
昨晩の雨が頂上付近では雪に変わったのか、後方の白雲山の頂上付近に白い雪化粧が薄っすらと見えました。
陽が昇りきると青空が広がり、テント前に広がる風景が心を癒してくれます。これを味わうためにこの場所に来たのだなぁ、そんな充実感を得ることができたキャンプでした。
そして、今年はこれが最後のキャンプとなりました。今年は少ないキャンプでしたが、また春になったらさわやかな北海道のファミリーキャンプを楽しめることを夢見ながら、冬篭りに入ります。にほんブログ村
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